Vol.11 tDCS実施の方法とポイント

経頭蓋直流電気刺激法

Transcranial Direct Current Stimulation (tDCS)

実施の方法とポイント

Table of Contents
はじめに
安全および倫理的配慮
使用する道具の確認
刺激部位の同定
頭皮の処置(skin preparation)
電極の設置
tDCSの開始
tDCSの終了後

はじめに

本資料の作成にあたり、浜松医科大学 医学部 医学科 総合人間科学講座(心理学) 准教授 田中 悟志 先生にご協力をいただきました。


安全および倫理的配慮 y[Wgbv

  • 倫理委員会の審査を受ける。
  • 実験参加者に実験内容、tDCS、副作用について十分説明し、書面で同意を得る。
  • 不測の事態に対する対処法を事前に検討しておく。
  • 実験参加者をリラックスさせる。

使用する道具の確認 y[Wgbv

  • 経頭蓋電気刺激装置

    DC-STIMULATOR PLUS (独国 neuroConn社)
  • 電極


  • 様々な形状の刺激電極

  • その他の付属品

    刺激電極ケーブル

    固定バンド

  • その他に必要なもの


  • 伸縮性包帯

  • 生理食塩水

  • メジャー

  • アルコール綿

  • マーカーペン

  • シリンジ

刺激部位の同定 y[Wgbv

  • 機能・構造MRI

  • 10-20 system

  • 磁気刺激(運動野・視覚野)

  • 刺激部位を決定したら、マーカーペン等でマーキングする。

  • 国際10-20法による運動野同定


  • Czから左耳介の前点を結ぶ線の20%をC3と定義する

頭皮の処置(skin preparation) y[Wgbv

  • 皮膚抵抗を低くするため、汚れを落とす。
  • 電極設置付近の髪をどける。
  • アルコール綿等で十分に拭く。

  • このプロセスを丁寧に行い、どれくらい抵抗を
    低くできるかがポイント

電極の設置 y[Wgbv

  1. ゴムベルトを頭部に設置する。
  2. ケーブルを本体に接続する。
  3. ケーブルをゴム電極に接続する。
  4. 本体の電源を入れる。
  5. スポンジパッドに生理食塩水をつける(35cm2 電極の場合、裏表に約6mlずつ)
  6. ゴム電極にスポンジパッドを取り付ける。
  7. ゴムベルトの下に電極を設置する。
  8. 伸縮性包帯などで、更に固定を強化する。

  • 電極の設置と固定

    付属の固定ゴムバンドだけでは設置にムラができて、良くない。

  • 電極を伸縮性包帯などで固定


  • 電極の固定

  • 運動野及び額への設置の例

  • 視覚野及びCzへの設置の例

  • 電極の全面が均一に頭部に密接するように設置する。
  • 電極が外れないように伸縮性包帯等で固定する。

電極の設置

  1. ゴムベルトを頭部に設置する。
  2. ケーブルを本体に接続する。
  3. ケーブルをゴム電極に接続する。
  4. 本体の電源を入れる。
  5. スポンジパッドに生理食塩水をつける(35cm2電極の場合、裏表に約6mlずつ)
  6. ゴム電極にスポンジパッドを取り付ける。
  7. ゴムベルトの下に電極を設置する。
  8. 伸縮性包帯などで、更に固定を強化する。

tDCSの開始 y[Wgbv

  • 経頭蓋電気刺激装置

    DC-STIMULATOR PLUS (独国 neuroConn社)

  • DC-STIMULATOR PLUS の操作方法(1)

  • DC-STIMULATOR PLUS の操作方法(2):
    Single mode (tDCS)


  • DC-STIMULATOR PLUS の操作方法(3):
    刺激強度の設定


  • DC-STIMULATOR PLUS の操作方法(4):
    刺激時間の設定


  • DC-STIMULATOR PLUS の操作方法(5):
    立ち上がり時間の設定


  • DC-STIMULATOR PLUS の操作方法(6):
    立ち下がり時間の設定


  • DC-STIMULATOR PLUS の操作方法(7):
    刺激の開始


  • DC-STIMULATOR PLUS の操作方法(8):
    刺激の開始



  • tDCSの開始前に、実施中に

  • 開始前に実験参加者に「これから始めます」と声をかけることを忘れない。
  • 実施中、実験参加者の様子を観察し、異常がないか確かめること。
  • 実験内容にもよるが、刺激中にたまに声をかけて、リラックスさせるのも良い。

tDCSの終了後 y[Wgbv

  • 体調に異常がないか、確認する。
  • 電極を取り外す。
  • 電極下の皮膚の状態を確認する(発赤)。
  • 副作用に関する質問紙を実施する。

  • 副作用:連続tDCSによる皮膚の損傷

  • 2mAを5日間

    (Frank et al., 2010)
  • 1mAを3日間

    (笠原ほか 2011)

  1. 複数日連続した刺激条件はなるべく避けること。
  2. 電流分布が均等になるように電極を設置すること。
  3. 刺激後に皮膚の状態を良く観察すること。