害獣ではなかったカヤネズミ
イネを食害する害獣と見なされてきた日本最小のネズミ「カヤネズミ」が
イネをほとんど食べないことが、
滋賀県立大環境科学部非常勤講師の畠佐代子さんらの調査で分かったそうです。
巣からフンを採取し、分析した結果、
イネのDNAが見つかったのは休耕田の巣1個のみで、
多くの巣からは雑草のスズメノヒエやイヌビエのDNAが見つかりました。
このことから
「カヤネズミはほとんどイネを食べず、
むしろイネの害になる雑草を食べており、食害といえるレベルではない」
と結論づけたとのことです。
今までは害獣とされていたカヤネズミ、
近年生息地の減少によって全国的に絶滅が危惧されており、
「巣を見つけても殺さないでほしい」と呼びかけているとのことです。
記・三代川
2024年8月8日