【アースの話】
脳波などの生体電気現象を測定する上でよく出くわす問題が、
ハム(HUM)ノイズの混入です。
これは交流電源の周波数(60Hz又は50Hz)が測定信号に混入している状態を意味します。
このノイズの解消に、次のことをまず確認してみてください。
1.アース端子付きの3Pタイプ電源コンセントを使用していますか?
測定機器などが接続されているOAタップや壁のコンセントが3Pタイプか確認し
てください。図のように壁側の形状が2Pでは意味がありません。
2.PCや液晶パネルなど、その部屋にある機器の電源ケーブルが
3Pタイプになっていますか?
せっかく3Pケーブルを用いても、
添付の2P−3Pアダプタを使っては意味がありません。
3.それでもハムノイズが混入するとき。
同じ部屋にある使用していない機器
(PCなど)の電源コードを抜いてみてください。
本体のスイッチが切ってあってもアイドリング状態になっており、
ノイズを発生している機材もあります。
微弱電位の脳波にとってハムノイズ対策は特に必要になります。
先ずは電源周りから確認してみてください。
(け)
2017年3月27日