異文化理解
海外でビジネスを行う際には「異文化理解」が必須です。
その重要性を示す例としてよく挙げられるのが
「ディズニー最大の失敗」と言われる東京ディズニーランドです。
東京ディズニーランドは世界で唯一ディズニー社が出資していません。
日本の企業である、㈱オリエンタルランドが
ライセンス契約で運営しているディズニーランドです。
ディズニー社は日本人がアメリカ人に比べ全然飲食代を使わないのを見て、
東京ディズニーランドは儲からない、と判断しました。
(アメリカのディズニーランドの収益の多くが飲食代であるため)
そのため直接の経営をせず、ライセンス契約で東京ディズニーランドを作りました。
しかし、出来上がってビックリ。
日本人は飲食代は使わないが「かなりの土産代を使う」という文化があったのです。
アメリカには職場や学校でお土産を渡すという文化がありません。
実際アメリカのディズニーランドのお土産コーナーは日本ほど充実していません。
なので日本人がめちゃくちゃお土産を買うという購買行動が読めず
ライセンス契約にしたことで莫大な利益を逃してしまった。
海外ビジネスでは異文化理解がないとディズニーでさえ失敗するという話です。
ちなみにヨーロッパの人々の国民性は、
アメリカ人ほど飲食代を使わず、日本人ほどお土産も買わないので、
そのどちらもあまり収益があがらず、
ディズニーランド・パリの不調の要因の一つと言われているそうです。
記・三代川
2024年10月24日