欠勤の理由
ピラミッド建設労働者の村であるデール・エル・メディナの遺跡から
1823年に発掘された石板があります。石板は高さ38.5cm×幅33cmで、
エジプト第19王朝のラムセス2世統治40年目のものだ
ということがすでにわかっています。
石板にはラムセス2世の墓の建設に携わった労働者の名簿が
エジプト象形文字で書かれています。
名前の横には出勤欠勤が記されており、欠勤の理由も書かれていました。
欠勤の理由は
「ビールを醸造していたから」「妻が生理だから」等があるそうです。
大英博物館のキュレーターによると、欠勤理由で最も多かったのは
「目の病気になったから」「サソリに噛まれたから」で、
次に多いのが「上司の私用に付き合わされたから」というものだそうです。
他にも「大事な宴会に参加して二日酔いだから」「弟の葬儀があったから」
などの理由が記されているとのことで、
節度があればこういった理由で欠勤することも禁じられていなかったようです。
ピラミッド建設 意外とブラックじゃないですね。
記・三代川
2022年6月13日