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WIN-WINの関係性 »
雑記
日本の小学校では 授業に 道徳 があり
1年生で「みんな仲良く」を目標にあげたりするようです。
しかしヨーロッパ圏の小学校では
「好きではない友達とは仲良くしなくてもいい。
ただし 好きではないお友達の意見も尊重すること。
そして 好きではないお友達と同じグループになった場合も
協力しあっていい成果を得ましょう。」
という教えになるそうです。
日本よりヨーロッパ圏の方がイジメが少ないと言われているのは
もしかしたらこういう考え方の差があるかもしれないですね・・・
記・三代川
2021年8月30日
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WIN-WINの関係性 »
雑記
沖縄 多良間島の方言で り の半濁音があります。
多良間島は宮古諸島と八重山諸島の中間的な位置にあり
多良間方言も宮古語と八重山語の中間的な特徴を示す興味深い変種です。
「り゜」「に゜」等見慣れない文字が使われますが
これは こうでなければ表せない発音で
り と り゜
に と に゜ は全然違う音の出し方だそうです。
「り゜」は口角を横に引き、舌先を上の歯茎に付けて発音します。
ちょうど英語の「L」を発音する感じです。
他にも「イ゜」は舌先を下の歯茎に付けたままで「イ」と発音します。
言葉は話す人がいなくなった時、消滅してしまう無形文化です。
いつまでも いつまでも大事にして欲しいです。
記・三代川
2021年8月23日
« 76回目の終戦記念日
みんな仲良く? »
雑記
「花があったら」
昭和二十年三月十日の(東京)大空襲から三日目か、四日目であったか、
私の脳裏に鮮明に残っている一つの情景がある。
永代橋から深川木場方面の死体取り片付け作業に従事していた私は、
無数とも思われる程の遺体に慣れて、一遺体ごとに手を合わせるものの、
初めに感じていた異臭にも、焼けただれた皮膚の無惨さにも、
さして驚くこともなくなっていた。
午後も夕方近く、路地と見られる所で発見した遺体の異様な姿態に不審を覚えた。
頭皮が焼けこげ、着物が焼けて火傷の皮膚があらわなことはいずれとも変わりなかったが、
倒壊物の下敷きになった方の他はうつ伏せか、横かがみ、仰向きがすべてであったのに、
その遺体のみは、地面に顔をつけてうずくまっていた。
着衣から女性と見分けられたが、なぜこうした形で死んだのか。
その人は赤ちゃんを抱えていた。
さらに、その下には大きな穴が掘られていた。
母と思われる人の十本の指には血と泥がこびりつき、つめは一つもなかった。
どこからか来て、もはやと覚悟して、指で固い地面を掘り、赤ちゃんを入れ、
その上におおいかぶさって、火を防ぎ、わが子の生命を守ろうとしたのであろう。
赤ちゃんの着物は少しも焼けていなかった。
小さなかわいいきれいな両手が母の乳房の一つをつかんでいた。
だが、煙のためかその赤ちゃんもすでに息をしていなかった。
わたしの周囲には十人余りの友人がいたが、だれも無言であった。
どの顔も涙で汚れゆがんでいた。
一人がそっとその場をはなれ、地面にはう破裂した水道管から
ちょろちょろこぼれるような水でてぬぐいをぬらしてきて、
母親の黒ずんだ顔を丁寧にふいた。
若い顔がそこに現れた。
ひどい火傷を負いながらも、息のできない煙に巻かれながらも、
苦痛の表情はみられなかった。
これは、いったいなぜだろう。美しい顔であった。
人間の愛を表現する顔であったのか。
だれかがいった。
「花があったらなあーー」
あたりは、はるか彼方まで、焼け野原が続いていた。
私たちは、数え十九才の学徒兵であった。
学徒兵で被災処理班として働いていた須田卓雄さんによる
1970年12月29日付朝日新聞の記事より。
2021年8月16日
« ニンニ
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雑記
フィンランドの作家トーベ・ヤンソンの
「ムーミン・シリーズ」と呼ばれる一連の小説と絵本ご存じでしょうか。
日本でも「楽しいムーミン一家」等というタイトルでアニメになっていたので
あのカバのような愛くるしい顔を思い浮かべる事が出来ると思います。
たくさんのキャラクターが出てきますが、
トーベ・ヤンソンが独自に創造した架空のいきものであり、
人型の登場人物も人間ではなく、同様に架空の小人の一種だそうです。
そのなかに 「顔のない子」ニンニ というキャラクターがいます。
継母から酷い扱いを受けていたニンニは姿が見えません。
しかし、怒りを表現するときだけ顔が見えるのです。
怒りを表現出来たときに取り戻せるのが顔だということです。
ニンニが助けを求めて大声を出した事をきっかけに
ニンニがハキハキ話せるようになったのをみたムーミンが
「怒ってみたらいいのかも」と提案したり、
「こんなふうに怒るんだよ」と、怒ってみせてあげる場面もあります。
このキャラクターは怒りについての心理教育として
多くの大学の心理の授業で取り上げられます。
記・三代川
2021年8月5日
« 第44回日本神経科学大会
76回目の終戦記念日 »
学会情報
第44回日本神経科学大会
2021年7月28日(水)~31日(土)
神戸コンベンションセンター
久しぶりの現地開催の機器展示に参加してきました。
会場とオンラインのハイブリッド開催ということで、
どの程度の先生方が来られるか解らない不安の状況でしたが、
出展場所がポスターセッションの会場横という立地で、
予想よりも多くの方がブースに来てくださいました。
新製品で初めて展示をする「集束超音波刺激装置」や「経皮的耳介迷走神経刺激装置」
に興味を示してくださる先生が多くいらっしゃいました。
大変ありがとうございました。
学会期間中は感染者数がかなり増えている状態ですので
コロナ禍が無事に収まってくれることを祈るばかりです。
記:伊藤
2021年8月2日
« キャッシュレス時代
ニンニ »
雑記
最近コンビニのレジがキャッシュレス決済になっています。
カード払い、スマホID払い、ペイペイやら・・・・
多種多様な支払い方法があって難しいです。
ただ、コンビニのレジ横にはたいてい募金箱があり
NPO法人や被災者に寄付が行くようになっています。
キャッシュレスによりこの募金箱がカラになっているようです。
細かいおつりが出ないと当然そうなることは想像できます。
記・三代川
2021年8月2日
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第44回日本神経科学大会 »